美粒粉砕Zシステム

固いものをどう細かくしていくか、柔らかいものをどうまとめていくのか、油のような液体をどう均一に粒子としてそろえていくのか。その力のバランスを制御するのが、分散のひとつの肝になる。

流体には2つの流れがある。美流と乱流である。分散状態を支配する流体領域は、3つあることになる。美流、美流と乱流の中間領域(亜美流、亜乱流)、乱流である。乱流域は、基本的に破壊である。分散でいえば、粉砕といってもいい。一言でいえば、木っ端みじん、ダイナマイトでぶち壊すことである。美流とは、それと対極で、そろえることにある。たとえば、からまったものを解すこと。押さえつけられたものを、はがすこと。くっ付いていたものを、離すことである。分散でいえば、解繊、剥離、解粒ということになる。

美流と乱流の中間領域とは一体何か。それが美粒粉砕Zシステムの本質になる。ひとことでいえば、粉砕と解繊、粉砕と剥離、粉砕と解粒を同時に行うことになる。まさしく、MLCC分散は、ここにある。ビーズミルでは、得られない領域がここに存在する。